2009年11月14日
【社会起業家支援センター】メールマガジン第14号
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社会起業交流会・ワークショップin那智勝浦
社会起業交流会・ワークショップin和歌山
開催しました!
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まず、10月24日に、社会起業交流会in東牟婁「車座ディスカッション・まちを動かす仕掛け人」を南紀くろしお商工会のご協力で開催し、25名の参加をいただきました。
和歌山工業高等専門学校の藤本副校長からは、北山村特産のじゃばらの果汁を搾取したあとの皮を有効活用した製品を、北山村と地元のパン屋との産官学連携により開発している経緯をご紹介いただき、和歌山の豊かな農林水産物を活かした特産品の「タネ」はたくさんあることと、産官学連携のポイントについてご紹介いただきました。
そして、那智勝浦町のまちづくり事例として、色川地区と、色川百姓養成塾、よみがえれ!脇仲倶楽部の活動報告をいただきました。
詳細はhttp://cbwaka.ikora.tv/e314763.htmlに掲載しております。
続いて11月2日には報告&意見交換会「アートで仕事づくりを支援する」を和歌山市NPO・ボランティアサロンで開催し、14名の方にご参加いただきました。
障がい者アートを障がい者の仕事おこしにつなげられないか、学習会に参加したわかやまNPOセンタースタッフから、具体的な動きを見せつつある活動について報告し、参加者のみなさんで議論をおこないました。
詳細はhttp://cbwaka.ikora.tv/e322335.htmlに掲載しております。
今後は12月下旬に海南市で、来年1月に田辺市での開催を計画しています。
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“社会起業”事例のご紹介
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昨年度の社会起業ビジネスプランコンテストで採択を受けたNPO法人Mi・Kumanoが現在おこなっている、熊野古道の英語ガイド養成講座を先日取材しました。
日本語ガイドをおこなっている団体はあるものの、最近増えている外国人観光客を対象にした英語のガイドさんはまだまだ少ないのが現状。
そこで、英語で熊野古道をガイドするスタッフの養成講座を展開しています。
まずは古道を歩きながら日本語でガイドのポイントや景勝地などを確認。
そして日を改めて、今度は英語でガイドを聞きながら、どのような表現をすればよいのか、確認していく、という方法で研修をされていました。
レポートをブログに掲載しております。
http://cbwaka.ikora.tv/e314768.html
もうひとつ、白浜町でデイサービスをおこなっているNPO法人たけのこへも取材にいってきました。
NPO法人でデイサービスをおこなっている事業者はたくさんありますが、この「たけのこ」はもともと老人施設などへ慰問をおこなっていたボランティア劇団が母体となっているユニークな団体です。
ボランティア劇団がなぜデイサービスをおこなおう!と考えたのか、詳しくはブログで!
http://cbwaka.ikora.tv/e318332.html
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ぜひ、ブログの「読者登録」を!
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社会起業家支援センターブログ(http://cbwaka.ikora.tv/)は新しい情報があれば随時更新しています。月1回(今回は2ヶ月空いてしまいましたが・・・)のメールマガジンでは追いつかない情報も入手できるかも。
お手元のパソコンでRSSリーダーをご利用であればそこへの登録を、もしRSSリーダーがなくても「読者登録」をいただければ、
新規投稿があればメールで通知が届きます。ぜひ、この機会に読者登録をお願いします。
社会起業交流会・ワークショップin那智勝浦
社会起業交流会・ワークショップin和歌山
開催しました!
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まず、10月24日に、社会起業交流会in東牟婁「車座ディスカッション・まちを動かす仕掛け人」を南紀くろしお商工会のご協力で開催し、25名の参加をいただきました。
和歌山工業高等専門学校の藤本副校長からは、北山村特産のじゃばらの果汁を搾取したあとの皮を有効活用した製品を、北山村と地元のパン屋との産官学連携により開発している経緯をご紹介いただき、和歌山の豊かな農林水産物を活かした特産品の「タネ」はたくさんあることと、産官学連携のポイントについてご紹介いただきました。
そして、那智勝浦町のまちづくり事例として、色川地区と、色川百姓養成塾、よみがえれ!脇仲倶楽部の活動報告をいただきました。
詳細はhttp://cbwaka.ikora.tv/e314763.htmlに掲載しております。
続いて11月2日には報告&意見交換会「アートで仕事づくりを支援する」を和歌山市NPO・ボランティアサロンで開催し、14名の方にご参加いただきました。
障がい者アートを障がい者の仕事おこしにつなげられないか、学習会に参加したわかやまNPOセンタースタッフから、具体的な動きを見せつつある活動について報告し、参加者のみなさんで議論をおこないました。
詳細はhttp://cbwaka.ikora.tv/e322335.htmlに掲載しております。
今後は12月下旬に海南市で、来年1月に田辺市での開催を計画しています。
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“社会起業”事例のご紹介
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昨年度の社会起業ビジネスプランコンテストで採択を受けたNPO法人Mi・Kumanoが現在おこなっている、熊野古道の英語ガイド養成講座を先日取材しました。
日本語ガイドをおこなっている団体はあるものの、最近増えている外国人観光客を対象にした英語のガイドさんはまだまだ少ないのが現状。
そこで、英語で熊野古道をガイドするスタッフの養成講座を展開しています。
まずは古道を歩きながら日本語でガイドのポイントや景勝地などを確認。
そして日を改めて、今度は英語でガイドを聞きながら、どのような表現をすればよいのか、確認していく、という方法で研修をされていました。
レポートをブログに掲載しております。
http://cbwaka.ikora.tv/e314768.html
もうひとつ、白浜町でデイサービスをおこなっているNPO法人たけのこへも取材にいってきました。
NPO法人でデイサービスをおこなっている事業者はたくさんありますが、この「たけのこ」はもともと老人施設などへ慰問をおこなっていたボランティア劇団が母体となっているユニークな団体です。
ボランティア劇団がなぜデイサービスをおこなおう!と考えたのか、詳しくはブログで!
http://cbwaka.ikora.tv/e318332.html
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社会起業家支援センターブログ(http://cbwaka.ikora.tv/)は新しい情報があれば随時更新しています。月1回(今回は2ヶ月空いてしまいましたが・・・)のメールマガジンでは追いつかない情報も入手できるかも。
お手元のパソコンでRSSリーダーをご利用であればそこへの登録を、もしRSSリーダーがなくても「読者登録」をいただければ、
新規投稿があればメールで通知が届きます。ぜひ、この機会に読者登録をお願いします。
2009年11月14日
社会起業交流会in和歌山開催!
さる11月2日に、社会起業交流会in和歌山として、報告&意見交換会「アートで仕事づくりを支援する」を和歌山市NPO・ボランティアサロンで開催し、14名の方にご参加いただきました。
まず、福祉をかえる「アート化」セミナーの報告。

奈良市の財団法人たんぽぽの家に併設している「HANA」。

セミナーの様子。
そして、アートによる新たな障がい者の仕事おこしの可能性について検討をおこないました。

わかやまNPOセンターがみその商店街内にオープンさせた「絵本図書室・絵本ぐるぐる」。
セレクトショップとしての機能を持たせられないか検討中。
議論のなかでは、
・福祉作業所などでの商品のなかにはきらっと光るデザインや、戦略性をもった売り込み方により売り上げを伸ばしているものもあります。しかし、現場はデザインや戦略を考えるどころではない、という現実があるのも事実。そこをどうやって支援していけばいいのかの具体的戦略が必要。
・また、障がい者アートは非常に細密な絵画であったり、直感的に描きあげた作品であったり、と個性が豊か。そういった個々人の個性・特性をどうやって見いだしていくかが課題である。
・・・などのご意見をいただきました。
今後も、社会起業交流会もしくは、事業受託者のわかやまNPOセンター単独で、このような取り組みを検討していきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
まず、福祉をかえる「アート化」セミナーの報告。

奈良市の財団法人たんぽぽの家に併設している「HANA」。

セミナーの様子。
そして、アートによる新たな障がい者の仕事おこしの可能性について検討をおこないました。

わかやまNPOセンターがみその商店街内にオープンさせた「絵本図書室・絵本ぐるぐる」。
セレクトショップとしての機能を持たせられないか検討中。
議論のなかでは、
・福祉作業所などでの商品のなかにはきらっと光るデザインや、戦略性をもった売り込み方により売り上げを伸ばしているものもあります。しかし、現場はデザインや戦略を考えるどころではない、という現実があるのも事実。そこをどうやって支援していけばいいのかの具体的戦略が必要。
・また、障がい者アートは非常に細密な絵画であったり、直感的に描きあげた作品であったり、と個性が豊か。そういった個々人の個性・特性をどうやって見いだしていくかが課題である。
・・・などのご意見をいただきました。
今後も、社会起業交流会もしくは、事業受託者のわかやまNPOセンター単独で、このような取り組みを検討していきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
2009年11月06日
デイサービス たけのこ
和歌山県内でもたくさん設立されているNPO法人による介護保険事業所。各事業所ごとに創意工夫や設立の経過は異なりますが、スタッフSがユニークだなーと思っているのが白浜町にあるNPO法人たけのこ。法人設立の時からお手伝いさせていただきながら、なかなか現場にお伺いできず、だったのですが、ようやく機会をみつけて取材に行ってきました!

白浜町堅田にあります一軒家を借りて事業をおこなっています。認知症の方を受け入れています。

もともとは12年前に白浜町の敬老会で寸劇をやろう!という話が持ち上がり、その寸劇に関わったメンバーが「劇団たけのこ」を結成。それ以降、白浜町を中心に老人施設や地区会館などでボランティア公演をおこなうようになりました。
小さな町ですから演じているスタッフの知人が観客にいたり、公演を重ねるうちに観客のみなさんと顔見知りになったり、とアットホームで爆笑を誘う演劇を披露してきました。なかには「振り込め詐欺」防止のメッセージを込めた演劇なども。
そんな公演を続けるなかで、年老いても、認知症になっても、地域で安心して暮らせる社会づくりが必要ではないか、という想いが劇団のスタッフのなかで芽生え始めました。幸い、介護保険制度に明るいスタッフが多かったこと、またスタッフ間の長年の信頼関係があったことから、想いを共有し、一気に事業化に向けて動き始めました。
はじめは小規模多機能事業所を目指したものの、費用面で断念。資本金が不要で少ない資本でも事業が開始できるNPO法人とし、デイサービスを始めることにしました。
一軒家を借用できることになった後も備品はほとんどがスタッフのネットワークで集めたもの。地域のほかのNPOの支援もあったといいます。それこそ、長年の演劇活動で培ったネットワークが活きたのでしょうね。
今年は、赤い羽根共同募金の助成金を活かして防災道具を購入し、地域住民の避難場所として活用できるようにしたほか、防災訓練を地域のみなさんと実施し、救助方法やα米などの防災食の試食などをおこなったそうです。地域と一体となりながら、お年寄りのケアをされている様子がうかがえます。
ちなみに、デイサービスを開始したいまでもボランティア公演は継続されています。デイサービス事業をしながら演劇活動ってできるの?と疑問に思っていたのですが、今日のお話しを聞いて納得しました。その秘密は・・・せっかくなのでここでは伏せておきますね(笑)

インタビューの間も絶えず笑いに包まれたわけですが、年を重ねても慣れ親しんだ地域でゆったりと過ごせる地域社会づくりに少しでも寄与したい、という想いはスタッフのみなさんが共有されており、このような熱意のあるみなさんによる、このようなアットホームな事業所が各地にできるとどんなに豊かな地域になるだろう、と思わされた取材でした。

白浜町堅田にあります一軒家を借りて事業をおこなっています。認知症の方を受け入れています。

もともとは12年前に白浜町の敬老会で寸劇をやろう!という話が持ち上がり、その寸劇に関わったメンバーが「劇団たけのこ」を結成。それ以降、白浜町を中心に老人施設や地区会館などでボランティア公演をおこなうようになりました。
小さな町ですから演じているスタッフの知人が観客にいたり、公演を重ねるうちに観客のみなさんと顔見知りになったり、とアットホームで爆笑を誘う演劇を披露してきました。なかには「振り込め詐欺」防止のメッセージを込めた演劇なども。
そんな公演を続けるなかで、年老いても、認知症になっても、地域で安心して暮らせる社会づくりが必要ではないか、という想いが劇団のスタッフのなかで芽生え始めました。幸い、介護保険制度に明るいスタッフが多かったこと、またスタッフ間の長年の信頼関係があったことから、想いを共有し、一気に事業化に向けて動き始めました。
はじめは小規模多機能事業所を目指したものの、費用面で断念。資本金が不要で少ない資本でも事業が開始できるNPO法人とし、デイサービスを始めることにしました。
一軒家を借用できることになった後も備品はほとんどがスタッフのネットワークで集めたもの。地域のほかのNPOの支援もあったといいます。それこそ、長年の演劇活動で培ったネットワークが活きたのでしょうね。
今年は、赤い羽根共同募金の助成金を活かして防災道具を購入し、地域住民の避難場所として活用できるようにしたほか、防災訓練を地域のみなさんと実施し、救助方法やα米などの防災食の試食などをおこなったそうです。地域と一体となりながら、お年寄りのケアをされている様子がうかがえます。
ちなみに、デイサービスを開始したいまでもボランティア公演は継続されています。デイサービス事業をしながら演劇活動ってできるの?と疑問に思っていたのですが、今日のお話しを聞いて納得しました。その秘密は・・・せっかくなのでここでは伏せておきますね(笑)

インタビューの間も絶えず笑いに包まれたわけですが、年を重ねても慣れ親しんだ地域でゆったりと過ごせる地域社会づくりに少しでも寄与したい、という想いはスタッフのみなさんが共有されており、このような熱意のあるみなさんによる、このようなアットホームな事業所が各地にできるとどんなに豊かな地域になるだろう、と思わされた取材でした。