2009年09月26日

社会起業交流会・WS in湯浅&田辺(2)

遅くなりました、2日目の模様です。
・・・といっても2日目は社会起業交流会・WSのプログラムではなく、近畿ソーシャルビジネスネットワーキング単独の事業だったのですが・・・

1日目は午後から久々の雨模様になった田辺ですが、2日目は朝から快晴!
秋津野ガルテンの「体験棟」になっている上秋津小学校の旧校舎も青空に栄えてきれい。


2日目の午前中は上秋津地区の農業の現況についての講義と、農産物直売所「きてら」の視察、そして田辺が生んだ世界的な博物学者・南方熊楠の顕彰館に植樹されている「安藤柑」の物語を学ぶという3つのプログラム。

こちらが上秋津の農業の第一人者のひとり、原和男さん。
上秋津地区は温暖な気候のなか、一年中柑橘類が収穫できるのだそうです。

ちなみに、「きてら」は地元住民のみなさんが出資し合って設立された農業法人株式会社が運営。新鮮な農産物がたくさん売られています。ネーミングも秀逸な俺ん家ジュースは濃厚な味。こちらに来られた際は是非。

「秋津野」しかり「きてら」しかり、地元の住民たちが口だけではなく、活動資金もきちんと出し合って、想いを形にしていく姿が印象的でした。


このあとは渋滞に冷や冷やさせられながら、わかやま電鉄のたま電車に乗車し、伊太祁曽神社で、廃止が決定された貴志川線を産官民協働の形で存続させるに至った経緯について、和歌山電鐵と貴志川線の未来を"つくる"会のみなさんにうかがいました。
「ソーシャルビジネス」という範疇からは外れるかもしれませんが、地域の公共交通存続運動を住民が積極的に取り組み、研究者が費用便益分析をおこなったうえで、行政の支援策が決まり、熱意ある企業が様々なユニークな施策を持って運営を継承した、この取り組みがきっかけになって、国は新しいローカル線の再生のスキームをつくったという意味では、社会を動かす活動となったといえましょう。その熱い想いについて、また会社の確固たる姿勢についてうかがい知ることができました。

ちなみに、この部分はわたくしが進行役をしていたために写真はありません(^^;
また画像をいただきましたら掲載しますね。


という形で無事に社会起業交流会・WSの湯浅編・田辺編が終了しました。

次回は10月24日、那智勝浦町で「まちを動かす仕掛け人」をテーマに開催です。
また同じ頃、和歌山市では「障がい者の芸術で仕事起こし(仮称)」を開催する計画です。ご期待下さい。  


Posted by SV支援センター at 13:33Comments(0)主催事業

2009年09月25日

「わかやま中小企業元気ファンド」第2次募集

 わかやま産業振興財団では、県内中小企業者等が行う地域資源を活用した新商品・新サービスの開発や大学・公設試験研究機関等との共同研究から生まれた研究成果の事業化などに対して助成する「わかやま中小企業元気ファンド」の第2次募集を行います。

1 助成対象事業
(1)地域資源活用事業A・B
 ・事業内容
 地域資源(「農林水産物」「鉱工業品とその製造技術」「観光資源」)を活用した新商品・新サービスの開発、開発に付随する展示会出展等
 ・助成額
   A:50万円以上300万円以内
   B:100万円以上600万円以内
 ・助成率
   対象経費の2/3以内
 ・助成期間
   2年以内。ただし、1年経過後、事業実績などを総合的に勘案し、見直しを図ります。

(2)新産業育成事業A・B
 ・事業内容
   「素材(材料)」「産業部材」「食品加工」「暮らし」「観光」の5つの重点分野で、中小企業者等と大学・公設試験研究機関等との共同研究から生まれた研究成果の事業化を目的に行う新製品・新サービスの開発、開発に付随する展示会出展等
 ・助成額
   A:50万円以上500万円以内
   B:100万円以上1,000万円以内
 ・助成率
   対象経費の2/3以内
 ・助成期間
   2年以内。ただし、1年経過後、事業実績などを総合的に勘案し、見直しを図ります。

(3)産業支援機関事業
 ・事業内容
   中小企業者等による新たな事業構想を発掘するため、中小企業者等と外部のビジネスパートナーをつなぐ活動(研究会、勉強会等)など、産業支援機関が行うコーディネート事業
 ・助成額
   20万円以上100万円以内
 ・助成率
   対象経費の4/5以内
 ・助成期間
   1年以内。

2 募集期間
  平成21年10月1日(木)~10月30日(金)

3 その他
   応募方法、提出書類等詳細につきましては下記をご覧ください。
 (1)地域資源活用事業A・B
    http://www.yarukiouendan.jp/fund/2009/tiikishigen.html
 (2)新産業育成事業A・B
    http://www.yarukiouendan.jp/fund/2009/shinsangyo.html
 (3)産業支援機関事業
    http://www.yarukiouendan.jp/fund/2009/shienkikan.html

 《お問い合わせ先》
   財団法人わかやま産業振興財団
「地域資源活用事業A・B」「産業支援機関事業」
      経営支援部
       和歌山市西汀丁26 和歌山県経済センター内
       TEL:073-432-3227 FAX:073-432-3314
「新産業育成事業A・B」
      テクノ振興部
       和歌山市小倉60 和歌山県工業技術センター内
       TEL:073-477-5230 FAX:073-477-5425  


Posted by SV支援センター at 15:35Comments(0)助成金情報

2009年09月18日

社会起業交流会・WS in湯浅&田辺(1)

9月12日・13日に実施しました、社会起業交流会・WS in湯浅と田辺の様子を2回に分けてご案内します。
今回は近畿経済産業局・近畿ソーシャルビジネスネットワーキングのテーマ別セミナーと連携して開催しまして、京阪神はもとより最遠は福島県!から、合計35名の参加をいただきました。

なんばOCATを出発したバスはJR和歌山駅東口で和歌山からの参加者を乗せて湯浅町へ。

まずは国民宿舎・湯浅城で、湯浅町商工会の谷中事務局長より、湯浅町のまちづくり事例についての講義。

身の丈に合ったまちづくり事業を愚直に積み重ねてきたことの成果、TMO事業により観光客が5割増になり様々なビジネスの芽が出てきていること等についてご報告いただきました。

いただいた昼食は湯浅湾で捕れたシラスを使ったシラス丼。

湯浅町ではほかにもアジなどの干物なども有名ですね。

続いて一行は、湯浅町の街並みをガイドいただきながら巡りました。

市街地を熊野古道が縦断しているのは県内でも湯浅町だけ。古くからの街並みが残り、和歌山県内で唯一、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。


 夕方に秋津野ガルテンに移動。
 農業法人株式会社秋津野の玉井副社長から、田辺市上秋津地区の地縁団体のネットワーク組織「秋津野塾」から現在に至るまでの経過やまちづくり(むらづくり)の手法についてお話しをいただきました。

 その後は農家レストラン・みかん畑の黒田主任、農事組合法人古座川ゆず平井の里総務・営業部総括責任者の倉岡さん、龍神は~との原代表の3名をパネリスト、和歌山大学観光学部の出口教授をコーディネーター、京都産業大学の大室准教授をコメンテーターにディスカッションでさらに議論を深め、1日目の行事はすべて終了。


おつかれさまでした。  


Posted by SV支援センター at 14:42Comments(0)主催事業

2009年09月18日

【社会起業家支援センター】メールマガジン第13号

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社会起業交流会・ワークショップin那智勝浦
車座ディスカッション「まちを動かす仕掛け人」
10月24日(土)開催!
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 今年度、県内7ヶ所での開催を予定しています、社会起業交流会・ワークショップの東牟婁会場の概要が決まりました。
 舞台は、海や山といった自然、温泉・寺社仏閣などの観光、農業・漁業などの1次産業等、様々な地域資源を持つ那智勝浦町。
 今回は、Iターン受け入れの先駆者的存在の色川地区の活動と、マグロ漁で使われた「ビン玉」を使った脇浜地区のまちおこし活動、そして高等教育機関との地域連携などの事例を通して、「まちを動かす仕掛け人」の役割と、まちに関わる様々な主体の役割について考えます。

 車座ディスカッション「まちを動かす仕掛け人」
  日 時 10月24日(土)14:00~16:00
  場 所 那智勝浦町商工会館3階研修室(那智勝浦町築地8-5-1)
  ゲスト(予定含む)
   原 和男さん(色川地区地域振興推進委員会)
   春原麻子さん(色川百姓養成塾)
   大久保通さん(経営コンサルタント・中小企業診断士)
   山縣弘明さん(よみがえれ!脇仲倶楽部)
   藤本 晶さん(和歌山工業高等専門学校副校長)
   ほかにも町内の各種団体の方が参加予定!
  運営協力 南紀くろしお商工会

 なお、翌日10月25日(日)は「あげいん熊野詣」が開催されます。こちらにも是非(^^)
 (参考)那智勝浦町観光協会 http://www.nachikan.jp/

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Web発!和歌山発信メディア登場
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 田辺市を中心に発行されてきたフリーペーパー「好奇心」が媒体を「紙」から「Web」に替えられて9月号から「新装開店」しました。
 和歌山県内には街頭で無料配布されているもの、新聞折り込みのもの、たくさんのフリーペーパーがありますが、「好奇心」は、かねてから新聞折り込みで配布されてきました。
 しかし、新聞折り込みで発行するには印刷・折り込み費用がかさみ、費用を工面するために広告を多数掲載しなければならず、自分たちの「伝えたい想い」が十分に伝わらない。そんなジレンマを解決するために、有料会員制のウェブブックという形態に移行するという決断を下したのです。
 年間1,200円の購読料を支払えばIDとパスワードが割り当てられ、毎月初旬に発行されるウェブブックがダウンロードできる仕組みです。
 創刊号となった9月号は和歌山の人、自然、文化の3つの"好奇心"を満たす内容が満載。約60ページ、これで月100円でいいの?というくらい盛りだくさんの内容です。
 誌面サンプルもありますので、興味のある方はぜひ、ご覧になってください。
 http://www.koukishin.org/


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事務局から
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 9月12日・13日に、社会起業ワークショップ・交流会を、近畿経済産業局「近畿ソーシャルビジネスネットワーキング」事業との
連携により、湯浅町と田辺市で開催しました。
 湯浅町では、湯浅町商工会のご協力をいただき、同商工会の谷中事務局長からTMO事業や「身の丈にあったまちづくり活動」についてのご講演をいただき、午後からは湯浅町の街並みと活動の視察をおこないました。
 また田辺市では、秋津野ガルテンで、農業法人株式会社秋津野の玉井副社長から、上秋津地区の地縁団体のネットワーク組織「秋津野塾」結成から現在に至るまでの取り組みについてのお話のあと、秋津野ガルテンの農家レストラン「みかん畑」の黒田主任、農事組合法人古座川ゆず平井の里総務・営業部総括責任者の倉岡さん、龍神は~との原代表の3名をパネリストに迎え、和歌山大学観光学部の出口教授をコーディネーターに、各々の事業についてご紹介をいただき、元気な和歌山の事例を発信しました。
 近畿経産局事業との連携ということもあり、遠くは千葉や福島から、合計35名の参加があり、実り多い会となりました。
 当日の模様は、追って、当ブログにてご紹介する予定です。  


Posted by SV支援センター at 11:14Comments(0)メールマガジンバックナンバー