2009年07月03日

社会起業家支援センター メールマガジン第11号

和歌山県社会起業家支援センター事務局です。
メールマガジン第11号をお送りします。

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近畿ソーシャルビジネスフォーラム2009報告
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「近畿ソーシャルビジネスフォーラム2009」が6月27日に京都リサーチパークで開催されました。
http://www.osakanpo-center.com/ksbn/info.html

障がいのある方の雇用を考える第1部と、地域社会に市民がおこなう投資の意味を考える第2部の2部構成でした。

このなかで、国内シェア30%のチョーク生産量を持つ「日本理化学工業」の大山泰弘会長からの基調講演から少しだけご紹介します。

現在、従業員の7割が知的障害者、その半分が重度認定者とのことです。もともと養護学校からの職業研修の受け入れがきっかけで、障がい者を雇用するようになったそうです。
原料の配合の時には、チョークの色に合わせて天秤のおもりの色を変えるとか、時間を計るのを針を読む時計ではなく砂時計にするとか、そういった工夫を随所に凝らしているとのこと。
できるかどうか不安、といった仕事ではなく、安心しながら理解しながら落ち着いて仕事ができる環境を整備することに務めているそうです。それは、障がいの有無にかかわらず共通すること。「日本は“職人の国”だから、工夫を凝らせば障がい者だって立派に働ける。すべてがマニュアル化しているような外国では困難である。」という言葉が印象的でした。

日本理化学工業
http://www.rikagaku.co.jp/
報道ステーションで取り上げられた動画が掲載されています。
http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/feature/detail.php?news_id=5967&y_m=09-02


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社会起業ワークショップ・交流会(予告)
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今年度の地域別社会起業ワークショップ・交流会について、現在のところ以下の予定が決まりつつあります。

9月12日(土)午後 湯浅町のTMO活動について(仮称)
 古くからの町並みが今も残る湯浅町は、観光客がかつての約5割増になっています。TMOによる地道なまちづくり活動の積み重ねがありました。実際に町並みを歩きながら、活動に触れます。
 ◆運営協力:湯浅町商工会

9月12日(土)夜 がんばる!南紀のむらおこし(仮称)
 田辺市の「秋津野ガルテン」に、地域のむらおこしに携わっている団体が集まります。どんな想いで活動に取り組んでいるのか。どんな利点があるのか、どんな悩みがあるのか、その本音に迫ります。
 ◆運営協力:農業法人株式会社秋津野

 なお9月12日~13日には、近畿ソーシャルビジネスネットワーキング主催で湯浅町・秋津野ガルテン・わかやま電鉄を巡るバスツアーが開催されます。京阪神を中心とした様々なみなさんと交流を図るチャンスです!
 なんばOCATが発着となりますが、JR和歌山駅東口からの参加もいただけるように調整を進めています。
 社会起業ワークショップ・交流会として開催する湯浅町・秋津野ガルテンへのスポット参加もOKですが、交流も深められるバスツアーへの参加もお待ちしています。詳細が決まればご案内いたします。

 現在のところはほかに、南紀くろしお商工会のご協力で那智勝浦町、コミュニティレストラン シュフ・シェフのご協力で海南市、NPO法人Zelo73 lab(ぜろななさん らぼ)のご協力でみなべ町での開催を予定しています。


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IT化を支援。Tech Soup JAPAN 始動!
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 アメリカを中心に活発に活動している「Tech Soup(テックスープ)」が日本に登場しました。
 これは、民間の非営利団体のIT化支援のために、市場価格の数%の手数料でソフトウェアが寄贈されるプログラムです。
 日本では、日本NPOセンターが運営団体となり、アドビ、シマンテック、マイクロソフトの協力により、ソフトウェアが提供されます。
 アドビ・シマンテック製品は対象が非営利目的の法人、マイクロソフト製品は対象がNPO法人に限定されます。
 「非営利目的の法人」には、NPO法人、社会福祉法人、財団法人、社団法人、学校法人などが該当しますが、活動内容によって対象になるかどうかが決まりますのでご了承下さい。
 メールマガジン購読のみなさん、またはその周りで、ソフトウェアの負担が大きくて・・・という悩みを持つ方がいらっしゃれば
是非ご活用を検討下さい。Webサイトは http://www.techsoupjapan.org/ です。
 ご不明な点がありましたら、わかやまNPOセンターの志場までお問い合わせ下さい。  


Posted by SV支援センター at 00:00Comments(0)メールマガジンバックナンバー